チュートリアル

鉄道の信号について

鉄道での貨物の輸送量が多くなるときの
信号を用いない単純な対処法としては次のものがあります。

しかし、信号を用いることで同じ線路を複数の列車が共有して無駄なく使用することができます。

広大な線路網を築いて、そこに多種大量の列車を運行させることがこのゲームの楽しみのひとつであり、
そのためには信号を上手く用いることが必要不可欠です。

はじめに

このチュートリアルで用いる画像は、左側通行における信号設置の結果です。
あらかじめ、ゲームオプションの「道路の運転方向」を「左側通行」にしておいてください。

t101.png

信号の設置と撤去

鉄道建設ツールバーの信号アイコンをクリックして、
信号設置モード用のカーソルに変化してから、線路スクエアをクリックすると信号が設置されます。

信号を設置後に、再度クリックしたり、
Ctrlを押しながらクリックすることで信号の型が切り換わっていきます。
信号の型には次のようなものがありますが、これらの詳しい説明は後ほど行います。

t102.png

Ctrlを押しながら線路スクエアをクリックすると手旗信号(セマフォ)が使用できます。
見た目が違うだけで、機能はまったく同じです
(0.6以降では初期にはセマフォがデフォルトで使用されます)。

t103.png

信号を撤去したい場合には、信号設置モードのときに「ブルドーザ」アイコンをクリック
するか、キーボードの R を押すことで信号撤去モードになりますので、
撤去したい信号のあるスクエアをクリックしてください。

信号の基礎

とりあえず、詳しい説明は抜きにして終端駅での基本的な信号配置を次に示します。

t105.png

これがどのように動作するのかを説明していきます。

閉塞信号

実際の鉄道で使用されている信号の方式はいくつかあるようですが、OpenTTDでは閉塞信号を用いています。
閉塞信号の原理は次のように非常に単純なものです。

これを先ほどの例で考えてみましょう。
線路を信号ごとに分けるので次のような閉塞区間に分けることができます。

t106.png

閉塞信号での列車の移動ルールは次のようになっています。

そこで、それぞれの閉塞区間で移動可能なものを矢印で繋げると次のようになります。

t108.png

このままでは、複数の列車が衝突してしまうかもしれません。
そこで、それを避けるために次のようなルールがあります。

例えば、閉塞区間3に列車が存在する場合を考えてみましょう。

t109.png

このとき、閉塞区間3に別の列車を入れると衝突する可能性がありますので、
閉塞区間3に侵入する信号は (移動できないように) 赤になります。

しかし、この時点ではまだ若干の問題があります。
例えば、閉塞区間4と5の両方に列車が存在する場合を考えてみましょう。

t110.png

ここで、閉塞区間2に列車があり、(閉塞区間4と5の) 駅に向かっている状況を考えてみましょう。

  1. 列車が閉塞区間2→3に移動
  2. 閉塞区間4と5の両方に列車があり、移動できない
  3. しかし、閉塞区間6へ移動することができる
    結果として、列車は閉塞区間2→3→6と移動して、駅に到着しません。
    これは望んだ結果ではありません。

閉塞区間4と5の両方に列車が存在する場合には、
列車は閉塞区間2でどちらかが空くまで待つようにはならないでしょうか?

pre信号の利用

先ほどの問題を解決するために、pre信号とexit信号を使用します。
これらは次のような機能を持ちます。

信号機能
pre信号通常の信号の機能+隣接するexit信号がすべて赤なら赤
exit信号
pre信号pre信号+exit信号

これらを用いて

t111.png

これによって、両方のexit信号が赤なら、
閉塞区間3に列車が存在しなくてもpre信号が赤になり、
列車はプラットフォームのどちらかが空くまで待つようになります。

実際の画面上の配置を次に示します。

t112.png

閉塞信号のまとめ

リンク

よりよい信号設置を理解するためには、既存のいろいろな配置をいじってみるとよいでしょう。
ここに挙げる海外のサイトには駅やインターチェンジの手法が紹介されています。
英語が苦手であるとしても画像を見るだけでも価値があります。


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